あれからずっと、いつか訪れる終わりだけを夢見て、ここで待ってる。


きっと、馬鹿なことをして、と笑われるに決まってるけれど。


ただ、俺は、あの日々を綺麗なまま残しておきたかったんだ。
























オーバーテイル

〜Mad Hatter and Mad Hatter〜
























小さい頃から、同じような夢を何度も見ていた。
夢の中の世界は現実とそっくりなのに、どこか違った。
世界を支配する法則だとか、人々の考え方だとか、存在しているものも違う。
そもそも、俺とタイチ君の関係性が全く違っていたのだ。


俺がタイチ君に拾われたのは、十かそこらの時だったと思う。
おいで、と伸ばされた手を今も鮮明に覚えている。
魔物が暴れて瓦礫だらけ中、黒い燕尾にシルクハットを被ったタイチ君の格好は物凄く浮いてた。
何でそんな格好なのかを、開口一番に訊いた気がする。
「狂ってるからね」
何が面白かったのか、タイチ君はニヤニヤしながらそう答えた。
今考えれば、最高に怪しい存在だったと思う。
でもその時の俺にとっては、いくら怪しかろうがそんなのは全く構うことじゃなかった。
ただ、誰かの傍にいたかった。
廃墟の中で、生きるか死ぬかの瀬戸際を歩き回るのはもう嫌だったから。



先に俺に声をかけたのはタイチ君の方なのに、タイチ君の家の中で、俺はかなりほったらかしだった。
腹が減ったと言いつつ何もしないし、家 ──── と言っても蔦の這った背の高いビルだったけれど、
その中は家具やら食器やら服やら何やらが散乱していて、本当にグチャグチャだった。
片付けは苦手だからそれは見ないでおいたけれど、さすがに空腹は我慢できない。
必死になって料理を作ったら、それをタイチ君はお気に召したらしい。
「お、お前料理出来んじゃん。これから頼むなー」
そんなこんなで気が付けば俺が料理担当になってしまっていた。
別に構わなかったけれど、将来的にそれが趣味の域を超えてしまうようになるとは思わなかった。



家にはよくお客さんがやってきた。
その人たちと俺は、結構仲がよかったと思う。
サカモト君は料理を教えてくれたし、ナガノ君はいろんな話をしてくれた。
ケン君とゴウ君はたくさんの悪戯を教えてくれたから、ナガセやイノハラと一緒にそれをオオノに対して実行して、
シゲル君やサカモト君にたくさん怒られた覚えがある。
ナガセもイノハラも、俺よりずっと年上なのに一緒になって遊んでくれて、一緒になって叱られていて。
でもそれがすごく楽しかった。
その時が一番幸せだったと思う。






夢の中ではタイチ君は、『高校』の先輩で『大学』も同じで、何故か『就職先』も同じだった。
働いている場所は違ったけれどずっと仲が良くて、よく俺の家にご飯を食べに来てる。
歳は現実みたいに離れてなくて、1つか2つ離れてるくらい。
夢の中で俺は、やっぱり兄貴面してるタイチ君に憎まれ口を叩きながらも、心の中で尊敬していた。
一番良かったのは、その夢の世界そのものだった。
魔物がいなくて、世界は平和で、戦争はあるけどほとんど起きてなくて、
些細なことで悩んだりしながら、毎日を生きている世界。
何度羨ましいと思ったことだろう。
『死』なんてものは身近にはなくて、それに怯えることもなくて。
親から無償の愛をたくさん受け取って生きてく。

まさに夢物語だ。

そんなふうに思っていた。







タイチ君はよく夜にどこかに出掛けていた。
夢を見ているせいか、夜俺は起きていられなくて、ほとんど日の入りと同時にベッドに潜り込んでいた。
そして、出掛けるというタイチ君の呼び掛けは聞こえているのだけど、目を開けて返答をすることはできなかった。
それでもタイチ君は毎回俺に声をかけて出掛けていった。

そして、今もそうだった。
昨日の夜も、タイチ君は俺に話しかけてから出ていったのだ。

「マサヒロ、ちょっと出掛けてくるな」
夢と現をウロウロしている時、そんな声がした。
相変わらず俺は起きれなくて、黙ってそれを聞いていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・実はさぁ、今回は帰ってこれないと思うんだよね。
 少し前に『勇者』が現れてさ。俺、仕事しに行かなきゃいけないんだ」
声の調子から苦笑していることが判る。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゴメンな。俺の我儘で、お前は人間なのに俺なんかと一緒にいさせちゃって。
 後の事はナガセに頼んである。アイツは死なないからさ。
 ここにこのままいれば、魔物に拐われた子どもとかいって助けてもらえるはずだから。
 今の内に元のところに帰るんだ。まだ間に合うから。俺達とは生きるべき世界が違うから。
 その方が幸せになれるから」
そう言って、俺の布団をかけ直した。
「今年の誕生日、祝ってやれなくてゴメンな」
そして部屋から出ていく。
それを引き留めて言いたいことがたくさんあったのに、俺は相変わらず起きれなくて、
朝になって、ナガセがタイチ君の帽子だけを持って帰ってきた。
そして、その時に初めて、ナガセから全てを聞かされた。

タイチ君もナガセも、シゲル君もサカモト君もイノハラも、ここにいたのはみんな本当は魔物だったこと。
魔物は、鏡の向こう側の世界からやって来る『勇者』と戦うために存在しているということ。
魔物は必ず『勇者』に倒される運命であること。
『勇者』が去った後に生き返るけれど、全く別の人格になってしまうこと。

「・・・・・・・・・・・ルール?」
「そう。ルールなんです。このゲームの、ね」
ナガセから渡された帽子を持ったまま、しばらく立ち尽くした。
「・・・・・・・・・・・マボ?」
「・・・・・・・・・・・知ってた・・・・・・・・・・・・・・・・・」
心配そうに覗き込んできたナガセに、俺はそう言った。
「みんなが人間じゃないなんて、ずっと前から知ってたよ!!
 だって、俺以外はみんな成長してないじゃないか!!
 知ってた・・・・・・・・・・・解ってたよ!!でも俺はここにいたかったんだ!!
 何だよ!!今さら人間側に戻ったって居場所なんてないのに幸せになれるわけないだろ!!
 今さら謝られたって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
叫んでいる内に、涙が出てきて止まらなくなる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺は・・・・・・・・・・・アンタと生きていきたかった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
生まれて初めて安心を感じて、楽しいと思って、幸せを実感したのは、ここでの、タイチ君との生活だったんだ。
それはいつまでも続くと思ってたのに。
「・・・・・・・・・・・マボ・・・・・・・・・・・」
ナガセの声に、ふと頭が冴える。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あのタイチ君はもう帰ってこねぇんだよな・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・うん」
「・・・・・・・・・・・俺、あのタイチ君以外のタイチ君、見たくねぇや」
「・・・・・・・・・・・え・・・・・・・・・・・?」
意味が解らないと声をあげるナガセに、俺は顔を上げた。
「・・・・・・・・・・・次の『気狂い帽子屋』は俺がなる」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そんなの、無理だ!!」
「無理でもなる。タイチ君以外のタイチ君なんて認めねぇ」
「例えなれたとしても、長く生きられないよっ!!」
「タイチ君もシゲル君も、サカモト君もナガノ君もイノハラも、みんないない世界なら、長く生きていきたいとは思わねぇよ」
俺の言葉に、ナガセはそれ以上何も言わなかった。







あれからどれくらい時間がたったんだろう。
シゲル君とナガセ以外のヒトは、一度いなくなってからは二度とここには現れなかった。
みんな俺を知らないし、俺もみんながどんなヒトか知らないし、そもそも俺自体がここから出られない。
どんな仕組みで俺がタイチ君の次になれたかは知らないけど、タイチ君と同じ力を持ってるくせに、俺は未だ人間のまま。
魔物の力は人間が背負うには大きすぎるらしい。
身体に相当な負担がかかっているらしく、常に寝てないといられない。
今もそうだ。
気付いたら夢の中にいた。

でも、それももうすぐ終わるだろう。
しばらく前にナガセが来て、『勇者』の来訪を教えてくれたから。


「マボ」
ウトウトしていると、ナガセの声がした。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・よぉ」
重たい瞼を開ける。
目の前には凛々しい顔があった。
「・・・・・・・・・ははっ、全くざまぁねぇよなぁ。これじゃあ俺が『眠り鼠』だ。オオノと交代した方がいいかもな」
ベッドから起き上がりながらそう言うと、ナガセは椅子に座る。
タイチ君にも、お客さんにも、もう1つの名前があった。
誰もそれで呼ぶことはなかったけど、一度だけ教えてもらったことがある。
タイチ君は『気狂い帽子屋(マッドハッター)』。
シゲル君は『ジャバウォック』でサカモト君は『グリフォン』、ナガノ君は『ハンプティ・ダンプティ』。
イノハラは『三月兎(マーチヘア)』でナガセは『チェシャ猫』、オオノは『眠り鼠(ドーマウス)』。
なんでそんな名前なのか訊いたことがあったけれど、渾名だと誤魔化された。
でもそれが魔物としての名前だっていうのも、タイチ君がいなくなった時に一緒に聞かされたのだ。
そして今は俺が『気狂い帽子屋』を背負ってる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オオノは終わったよ。あとは俺とマボだけ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・『勇者』のお出ましか?」
待ってましたと笑う俺に、ナガセは顔をしかめる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ねぇマボ。ホントに後悔してない?」
そしてそう言った。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・何回も言ったけど、してねぇよ。
 お陰で俺の思い出は美しく輝いてる。後悔なんてするわけないさ」
俺は肩を竦める。
だってあれからタイチ君は現れない。
タイチ君は俺の知っているあのヒト以外は目に入らない。
思い出は傷付きようがない。
「お前らがどうかは知らないけど、人間は思い出を大事にして生きてく生き物なんだよ」
だから俺も一生を短く切り上げるような馬鹿な生き方をしてるんだ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺達も変わらないですよ・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・そっか。人間も魔物も変わらねぇな」
そう呟くと同時に眠気の波が襲ってきた。
「・・・・・・・・・あー・・・・・・・・・ねみぃ・・・・・・・・・」
眠気を振り払うために伸びをする。
多少はスッキリしたかもしれない。
「なぁ、ナガセ。シゲル君どうしてんの?」
「『勇者』と一緒にいるよ」
「あー、そうなんだ。あのヒト許してくれるかねぇ」
何の抵抗もせずに死ぬことを。
「・・・・・・・・・シゲル君がね」
俺はそんなふうに最後までは言わなかったけれど、ナガセは悲しそうな顔をして口を開いた。
「好きなようにしなさいって」
「ははっ、相変わらず寛大だね。『勇者』に好意でも持っちゃった?」
ナガセはうんともすんとも言わない。
もしかしたら本当にそうなのかもしれない。
「・・・・・・・・・ありがとな、ナガセ」
しょんぼりした様子のナガセが頭を上げた。
「俺の我儘に付き合ってくれて、さ」
「ううん」
泣きそうに顔を歪めてナガセは頭を振る。
「さて、『勇者』をお出迎えに行きますか」
そう気合いを入れて立ち上がった。
パンパンと服を払うと、自然とシワが消える。
そしてタイチ君の残した帽子を手に取り、しっかりと被った。
「マボ」
ナガセが呼んだ。
振り返ると目の前に薔薇。
「何よ、これ?」
「マボ、紫好きでしょ?誕生日プレゼント」
おめでとうとナガセは笑って、その一輪の紫の薔薇を俺の胸ポケットに挿した。
「気が利くじゃん。ありがとう」
照れ臭くて少し皮肉を挟んだが、素直に感謝を述べるともう一度嬉しそうに笑った。
「マボ、俺マボと会えて良かった。楽しかった」
「俺も楽しかったよ」
「・・・・・・うん。
 ・・・・・・・・・・・・俺はまだ行けないけど、きっとタイチ君はあっちで待ってるから」
「え?」
「タイチ君によろしくね」
「ちょっと待っ・・・・・・!!」
最後の言葉の意味が解らなくて、引き留めようと手を伸ばしたけれど間に合わなかった。
ナガセの姿はそこから消えて、影も形もなくなってしまった。
「・・・・・・意味解んねぇよ・・・・・・」
ナガセは好きなように空間が渡れるらしい。
すぐにどこかへ消えてしまう。
昔から羨ましいとは思っていたけれど、久しぶりに憎たらしく思えた。
同時に背後で足音がした。
勇者のお出ましかと指を鳴らす。
どういう仕組みなのか知らないけれど、部屋の調度品が一瞬で消える。
そして振り返ると、部屋の入口に、小柄だけれどがっしりした男が立っていた。
「ようこそ、いらっしゃいませ」
俺は笑顔を作って、皮肉たっぷりにそいつに声をかけた。
眉間にシワが寄るのが見える。

何だかイメージと違うな

初めて『勇者』を見たけれど、そんな印象を持った。
確かに体格とか、その出で立ちは想像そのものだったけれど、纏う空気がどこか違う。
想像していた『勇者』には、目の前の男が纏うような無力感とか悲壮感とか、そんなネガティブな空気は存在してない。
抜き身の剣を構えることなく、だらりとぶら下げて引き摺ってる。
戦う気なんてないように見えた。
良く見ると目の下の隈が酷い。

俺と対極じゃね?

そんなことを思って1人苦笑する。
「お待ちしておりました、『勇者』殿。俺がここの主人でございます」
恭しく上半身を折り曲げて、今の衣装に似合いそうな態度で挨拶をした。
そして、持っていた杖をクルリ回して持ち直して、帽子を少し上げた。
「お手合わせ願えますか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・さっさと終わらせようぜ・・・・・・・・・・・・・・・・」
俺の言葉に、初めて『勇者』は口を開く。
引き摺っていた剣を構えて、どんよりとした瞳に妙な光を灯らせた。
「・・・・・・・・・・願ってもない」
再び襲ってきた眠気を抑えながら、俺はそれに答える。
同時に『勇者』はこちらに向かって走ってきた。
こんな『勇者』に無抵抗でやられるのは何となく癪だ。
少しだけ相手をしていれば、いつか身体に限界が来るだろう。
こんな激しい動きはあの時以来全くしてないのだから。


「・・・・・・・・・っ」
案の定だった。
けれどそれは予定よりも早い。
霞んでくる視界に、俺はわざと自分の手を杖で叩いた。
次いで『勇者』の一撃を受け止める。
『勇者』は早く終わらせたいのか、一撃一撃、繰り出してくるたびにだんだんと重くなっていく。

気分は最悪。
今更死にたくないと思うなんて。

「・・・・・・・・・・さすが『勇者』殿!容赦ないねぇ!!」
気分を切り替えるために話しかける。
「俺を『勇者』だなんて呼ぶんじゃねぇ!!!」
瞬間、怒りを瞳に滲ませて、剣を振るってくる。
「!!!」
それを避け切れなくて、切っ先が肩口を掠めた。
「・・・・・・・・・・・じゃあアンタは何なの・・・・・・?」
身を引いて、距離を取って杖を床に突く。
そうしないと立ってられない。
意識を保っておくのでいっぱいいっぱいなのに、俺はそう訊いていた。
「ただの人殺しだよ」
その言葉に、一瞬思考が止まった。
意味が解らなかった。


『勇者』が人殺し?

でも、言われてみりゃあそうだな

だって俺は魔物じゃねーもん


目の前に赤が飛び散った。
勢いに押されて身体が後ろに飛ぶ。
痛みとか、そんなものは何も無くて、剣を振り下ろしたまま驚きの表情を浮かべて硬直した『勇者』が見えた。

そりゃそうか
魔物は血なんて流れないんだから

俺が人間って気付いたんだろうな。可哀想に。
そんなことを思った瞬間、『勇者』の後ろに人影が見えた。
「!!!」
その姿を確認して、俺は我が目を疑った。
「・・・・・・・・・・タイチ君・・・・・・・・・・・・・」
俺は無意識に手を伸ばしていた。


この気持ちをどう表現したらいいのだろう。

ずっと会いたかったのに、いざ、こう目の前に現れてくれるとどうしていいのか解らない。

しかも今?

何てタイミングなんだよ。


『お前、バカだなぁ』


耳に懐かしい声が届いた。
一瞬前に自分の身体が床に叩きつけられた音がしたけれど、不思議と何も感じなかった。


『こんなことしろって言ってないぜ?俺』


苦笑混じりの声。
白く霞んでいく視界の中に、ニヤニヤ笑う童顔が覗き込んできた。
「・・・・・・・・・うるさい・・・・・・・・・よ・・・・・・・・・・・・・」
眠たくてしかたないけど、悔しくて口を開く。

『ははっ、相変わらず可愛くねーな、お前』

ケラケラと声が響く。
そして頭に手が触れたのが分かった。

『お疲れさん』

口調が柔らかくなる。
いつもいつも、眠る前にその声でいろいろと話をしてくれたのを思い出した。

『もう、がんばらなくていーよ』

「・・・・・・・・・・・でも・・・・・・・・・・」

『せっかく迎えにきてやったのに。置いて帰るぞ』

「・・・・・・・・・・嫌だ・・・・・・・・・・・・・」

置いてかれるのは嫌だ。
辛い。
寂しい。
置いてかないで。

『おいで』

もう何も見えなかったのに、伸ばされた手が見えた。

懐かしい声。
懐かしいフレーズ。
そうだ。
一番初めもこうやって手が差し出された。

『眠いんだろ?寝ていいよ』

その声とともに、眠りにつく時のようにだんだんと意識が薄れていく。
でも、完全に身体が動かなくなる前に、その手を掴んだ。
同時にくすぐったそうな、小さな笑いが聞こえた。


『ああ、遅くなったけど、誕生日、おめでとう』


そして、最後に聞いたのは、ずっとずっと待っていた、言葉だった。





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