「しーげー」
階段を軽やかに下ってきた山口が、軽やかに城島を呼んだ。
「どやった・・・・・・っちゅーか何やねん、その爽やかさ」
どことなく嬉しそうな山口の様子に、城島は怪訝な表情を浮かべた。
「起きたよ。元気そうだった」
「そうか、良かった・・・・・・・・・」
山口の言葉に、不安そうにしていた城島が、ほっと息をつく。
「でさ、ちょっと聞いて」
「・・・・・・・何やねん」
「俺、初めて名前呼ばれちゃったよ?」
城島が目を見開いた。
「し・か・も。シゲが知らない告白聞いちゃった〜」
いまだかつてないほど嬉しそうに言った山口と対照的に、城島の額に青筋が浮く。
「もしかして俺、シゲより一歩リードしちゃった?」
「・・・・・・・・・それはそれは、良かったなぁ、達也ぁ・・・・・・・・」
引き攣った笑みを浮かべながら、城島が浮かれ気分の山口の左腕を掴んだ。
「ちょっと俺感ど・・・・・・・・・・・・・・・いってえええええええええええええ!!!!!?」
「もしかしたら、これからもっと懐いてくれるかもしれへんよぉ?」
ギリギリと音がしそうな勢いで巻かれた包帯の上を握り締める城島。
「痛い痛い痛い!!!!」
「ホンマ良かったなぁ!!」
コッソリこのやり取りを覗いていた松岡と長瀬は、絶対に城島を怒らせないようにしようと誓ったらしい。
---------------------------------------------------------
おまけでした。
何となく思いついたので、リセッタ。
名前を呼ばれて嬉しいぐっさんと、取られたようで悔しいリーダー。
よろしければこちらもお持ち帰りください
改めて、リクエストありがとうございました!!
2006/09/08
もどる